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巻き爪とは
巻き爪は、爪の両端が皮膚に食い込み、爪が内側に巻き込むように変形する状態を指します。通常は足の親指に見られ、爪の角が皮膚に圧迫を与えることで痛みや炎症が生じます。
巻き爪は爪が厚くなる、足に合わない靴を履く、歩き方の癖、爪の切り方が不適切(深爪や端を丸く切るなど)などが原因となることがあります。放置しておくと、爪の先端が皮膚に食い込んで膿を伴う炎症を引き起こすことがあり、さらに悪化すると手術が必要になることもあります。
治療
保存的治療(内服薬・外用薬)
巻き爪が軽度で、まだ炎症が少ない場合は、まず保存的な治療が試みられます。
炎症が起きている場合、抗炎症薬や抗菌薬を塗ることが考慮されます。
また、爪が皮膚に刺さっている部分がある場合は刺さらないようにテープで引っ張る方法や(テーピング法)、クッション性のあるインソールを使用することで負担を軽減することもあります。
爪の先端が皮膚に食い込まないようにするため、爪を適切な長さに保ち、正しい爪の切り方を行うことも大切です。
矯正治療
保存療法だけでは改善しない場合、爪矯正具(ワイヤー矯正など)を使って爪を正しい方向に戻す方法が有効です。これにより、爪が皮膚に食い込むのを防ぎ、痛みを軽減することができます。
また、爪の矯正具を定期的に使用することで、爪の形を改善し、進行を防ぐことができます。
手術治療
巻き爪が進行して膿が出たり、激しい痛みがある場合、あるいは保存療法が効かない場合には、手術による治療が検討されます。手術では、巻き込んでいる爪の部分を部分的に切除する方法(爪の一部を除去)や、爪の成長を抑制するための処置を行います。
手術後は、術後のケアや生活指導が必要です。再発を防ぐために、傷口を清潔に保ち、適切な靴選びや爪の手入れを続けることが重要です。
予防と日常のケア
巻き爪を予防するためには、以下の点に注意することが大切です:
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適切な爪の切り方:爪をまっすぐ切り、角を丸くしすぎないようにします。深爪を避け、爪の端が皮膚に食い込まないように注意します。
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足に合った靴を選ぶ:締め付けの強い靴や先が尖った靴を避け、足にフィットした靴を履くことが巻き爪の予防につながります。
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足のケア:足を清潔に保ち、爪を定期的にチェックして異常を早期に発見できるようにします。
医療機関を受診すべきケース
巻き爪が以下のように悪化した場合には、医師の診察を受けることをお勧めします。
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強い痛みを伴う
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化膿して膿が出ている
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歩くのが困難になるほどの痛みがある
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巻き爪が進行しており、自己ケアでは改善しない