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ほくろ 

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◆色素性母斑とは◆

 

色素性母斑とは、いわゆる「ほくろ」と呼ばれる皮膚の良性腫瘍のことです。

母斑細胞という腫瘍の細胞が異常に増殖してしまうことでできます。

大小さまざまで平坦なものから盛り上がったもの、黒いものから茶色のものまであり、生まれつきからあるものからあとで出現することもあります。

色素性母斑は良性ですが、似たような見た目のもので癌であることもあるので、大きなほくろや色のむらが気になるほくろは一度皮膚科で診察してもらうことがお勧めです。

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診断

ほくろの診断は、ダーモスコピーという拡大鏡の検査や、メスで切り取る生検という検査で行います。

悪性腫瘍が疑われる所見がある際は、状態によって当院で対応可能な場合と大きな病院に紹介が必要な場合があります。

 

 

‘+,ほくろと間違われやすい病気のお話,+’

 

基底細胞癌

日本人で最も頻度の高い皮膚癌です。

顔面にできることが多く、ほくろだと思われていることも多々あります。

癌と言っても転移することはほとんどありませんが、徐々に大きくなっていき、放置しておくと出血したり傷ができたりすることがあるので、基底細胞癌が疑われる場合は早めに検査、手術をすることがお勧めです。

典型的なものであればダーモスコピーで診断できますので、気になるほくろがある場合はお気軽にご相談ください。

 

悪性黒色腫(メラノーマ)

いわゆる「ほくろの癌」と呼ばれる悪性腫瘍で、メラノサイト(メラニンを作る細胞)が異常に増殖してしまいできます。

日本人の場合、頻度は高くありませんが、10万人に12人程の方が罹患します。

皮膚だけでなくあらゆる臓器にも発生しうりますが、日本人では、足の裏や爪などにできることが多いです。

足の裏などに心配なほくろができた場合はダーモスコピー検査ができる皮膚科の受診をお勧めします。

 

脂漏性角化症

加齢によってできるいぼです。

ほくろに似た見た目ですが、角層がぶあつくなることにできる疾患なので液体窒素療法で治療が可能です。(保険適応)

炭酸ガスレーザーで削る治療も可能です。(自費となります)

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治療

ほくろの治療は手術療法(保険適応)もしくは炭酸ガスレーザー療法(自費)となります。

 

手術療法(保険適応)

悪性が疑われる場合や、サイズが大きい場合などは手術療法で行います。

手術で行う場合、切り取った後に糸で縫うため線状の傷が残ります。

傷はしばらく目立ちますが、数ヶ月~1年ほどかけて徐々に目立たなくなっていきます。

切り取ったほくろは検査に出して、本当に良性のほくろでいいのかを確認し結果をお伝えします。

傷を縫った場合1週間後に抜糸で再度きていただく必要があります。

 

 

炭酸ガスレーザー療法(自費)

ダーモスコピーで悪性が否定できた場合にのみ、レーザーで削る方法での処置が可能です。

炭酸ガスレーザーで削る処置は保険適応がないため自費治療となります。

レーザーで削り取る場合は縫わないので抜糸は必要ありませんが、しばらくニキビ痕のような赤みのある傷が残ります。

この方法でも、数ヶ月~1年ほどかけて傷は徐々に目立たなくなっていきます。

 

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どちらも治療でも傷跡をきれいに治すため、術後は遮光が必要です。

 

めぐ皮膚科・美容皮膚科 外観写真