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◆医療脱毛クラリティⅡとは◆
脱毛とは、施術後の毛の再生本数が長期間に置いて減少し、維持されることを意味します。
世の中にはレーザー脱毛機、蓄熱式脱毛機、光脱毛機など様々な脱毛のための機械が出ており、医療機関やエステサロンなどで扱われています。
その中でも、毛を作り出す細胞を破壊するほどの力での脱毛は医療行為とされており、医療機関でのみ認められています。
厳密にはエステなどの医療機関でない場所では「永久脱毛」をうたってはいけないことになっており、減毛がメインとなっています。レーザー機器を扱えるのも医療機関のみとなっており、より高い効果が見込めます。
当院では、医療脱毛の機械としてレーザー脱毛機である「クラリティⅡ」を選択しています。
レーザーとは1つの波長のみの光を集めて増幅させたもののことを指し、波長によってターゲットとなるものが違います。
クラリティⅡは、毛に多量に含まれるメラニン色素(黒色の色素)をターゲットにしています。
毛根の部分のメラニン色素にレーザーが照射されると熱エネルギーとして周囲に発散し、毛根にある毛を作り出す細胞を破壊することで毛が生えてこなくなります。
毛周期のお話
毛には、生えてくる毛周期(成長期→退行期→休止期)があります。
成長期の毛には、毛の根元のメラニン色素(黒色の色素)の近くに毛を作り出す細胞が存在しているので、レーザーでメラニン色素を破壊することで毛を作り出す細胞が破壊され脱毛が可能となります。
一方で、休止期の毛はメラニン色素がないためレーザーに反応しません。
成長期の毛は個人差や部位によっての差がありますが、一般に20%以下しかありません。
そのため、医療脱毛は少なくとも5回以上のレーザー照射が必要になります。
毛周期が1サイクル回るのにも数年かかると言われています。そのため、早く効果を出したいと思って脱毛の間隔を数週間おきに短くしたからといって、効果が早く出るというわけではありません。
費用を安く(回数を少なく)脱毛を完了させるという意味では、2-3ヶ月おきぐらいに回数を重ねていくことが一番効率的といえるかと思います。もちろん1-2ヶ月おきに行う場合、2-3ヶ月おきより早い効果が見込めます。
レーザー脱毛の効果の出にくい部位
産毛や、上腕・顔・肩・背中の脱毛は、太くて黒い毛に比べて毛が減りにくく、効果に限界がある場合があります。
白く色の抜けてしまった毛にはメラニン色素がないため、レーザーでの治療は困難となります。
また、硬毛化という合併症が起こることがありうります。本来、永久脱毛のためにレーザーを照射しますが、条件の合わない毛にあてることで、薄かった毛が濃く・太くなって置き換わって生えてしまうことがあります。
また、髭脱毛の場合によく起こりますが、「斑(まだら)」といって、均一にレーザーを当てたはずの場所がまるで当てていない部位があるようにまだらに抜け落ちてしまう現象が起きることがあります。
一定の頻度で起こり、何度かレーザー脱毛を継続することで徐々に薄くなっていきます。
レーザー脱毛後の合併症
合併症が起きる可能性は低いですが、それでも色素沈着や水疱、にきび、発赤などが一定の割合で起きる可能性があります。
その人の皮膚の強さ、色調によっても合併症の起こりやすさは変わってきます。
色素沈着はVIOや下肢に起こりやすく、特に下腿に色素沈着が起こった場合は長期間に及ぶ可能性があります。また、背中や胸、顔面など脂腺の多い部分の脱毛の後は、にきびが一時的に増えることがあります。
合併症が起きてしまった際は、早めに対応することで合併症の期間や治りやすさが変わってきますので、早めに受診をお願いします。
レーザー時の注意事項
・レーザー脱毛にあたり、基本的には施術を受ける部位の剃毛をしてきてください。剃り残しがあるとやけどのリスクが高まるため、施術できないことがあります。そり残しがある場合は施術にあたり剃毛(別料金必要)が必要となります。また、剃毛範囲が広く時間がかかる場合は、お約束した部位全範囲の脱毛ができない場合があります。
背中やうなじ、Iライン、Oラインなどの自分で剃毛が難しい部位に関しては当院にて剃毛対応可能です。(脱毛料金に含まれます)
・レーザー脱毛する部位は、ワックス脱毛や毛抜きで抜いたりしないでください。毛根がなくなってしまい、レーザーがうまく反応しなくなり効果がなくなってしまいます。
・レチノイドや過酸化ベンゾイルを含む薬剤や化粧品を使っていると合併症が出やすくなるため、レチノイドを含んだ製品は3日以上前から外用を一旦中止してください。(成分がわからず心配であれば事前に使用している薬剤や化粧品についてお聞きください)
・当日は、顔脱毛の場合はお化粧品や日焼け止めは落として施行します。体や腕、足などの脱毛の場合、日焼け止めは塗らずにお越しください。
・レーザー脱毛前後に日焼けをすると合併症が出やすくなってしまいます。そのため、前後の日焼けは避けていただく必要があります。レーザー脱毛後、翌日以降に外出する際は日焼け止めを使いましょう。
申し訳ございませんが以下の方は医療レーザー脱毛を受けることが出来ません。
・ペースメーカー、体内埋込式徐細動器など体内に金属類のプレートやボルトを埋め込んでいる方(※歯のみの場合は治療可能)(※ペースメーカー、体内埋込式除細動器が入っている方は主治医の許可がある場合は要相談で治療可能な場合もあります)
・妊娠中または妊娠している可能性のある方
・施術部位に、金属プレート、シリコンなどを使用している方
・光過敏症の方
・てんかん発作の既往がある方
・治療部位にタトゥーがある方(該当部位以外は可)
・1ヶ月以内に日焼けをした方
その他、肌が極端に弱い方や、施術に不安のある方は事前にご相談くださいませ。