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できもの（皮膚のできもの・しこり）とは
「できもの」とは、皮膚や皮下にできるしこり・腫れ・膨らみの総称で、原因や種類によってさまざまな形状や性質があります。見た目では判断が難しいこともあるため、必要に応じて皮膚科での診断・処置が重要です。
できものには良性のものが多いですが、まれに悪性腫瘍（がん）のこともあるため、痛みがある、急に大きくなる、出血するなどの変化には注意が必要です。
主なできものの種類と特徴
粉瘤（ふんりゅう／アテローム）
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皮膚の下に袋状の構造ができ、垢や皮脂が溜まってできる良性の腫瘍
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触ると柔らかくて動くしこり
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中央に黒い点（中心臍窩）が見られることもある
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感染すると赤く腫れて痛くなり、膿が出る
脂肪腫（しぼうしゅ）
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皮下にできる柔らかい脂肪のかたまり
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ゆっくり大きくなるが、痛みはほとんどない
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良性で放っておいても問題ないことが多いが、大きくなる場合は切除を検討
いぼ（尋常性疣贅など）
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ウイルス感染によってできるできもの
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手足に多く、表面がザラザラ
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ウイルス性のため自然治癒はしにくく、液体窒素での治療が主流
にきび（尋常性ざ瘡）
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皮脂腺が詰まって炎症を起こしたできもの
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思春期だけでなく、大人にもできる
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白ニキビ・赤ニキビ・膿ニキビなど段階がある
その他
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皮膚線維腫・血管腫・ほくろ（色素性母斑）など
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稀に皮膚がん（基底細胞がん・有棘細胞がん・メラノーマなど）のこともある
症状
できものによって症状は異なりますが、共通してみられるのは以下のようなものです。
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皮膚が盛り上がる、しこりがある
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赤くなる、かゆみがある、痛みがある
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膿が出る、においがする
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大きくなってきた、数が増えた
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表面がただれる、出血する
診断
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視診・触診が基本
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必要に応じて、超音波検査（エコー）やダーモスコピー、皮膚生検（組織検査）を行うこともあります
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悪性が疑われる場合は、専門機関での精密検査や切除を行います。
治療
治療方法は、できものの種類や状態によって異なります。
内服・外用
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炎症がある場合は抗生物質や抗炎症薬を使用
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いぼやにきびには専用の外用薬（塗り薬）や内服薬
処置・手術
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粉瘤や脂肪腫などは局所麻酔で切開・摘出手術を行うことがあります
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感染している場合は膿を出す処置（切開排膿）
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液体窒素・電気焼灼・レーザー治療なども選択肢
日常生活での注意点
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無理に潰したり押し出したりしない
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清潔を保ち、皮膚をこすりすぎない
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スキンケアや保湿で皮膚バリアを守る
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症状の変化（急に大きくなる、出血、しこりの硬さの変化など）に気を配る
医療機関を受診すべきタイミング
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しこりが大きくなる・痛みが強い
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膿が出ている・腫れている
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何度も同じ場所にできる
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見た目が気になる・不安なできものがある
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悪性が心配（出血、急成長、黒い色素の増加など）
まとめ
「できもの」は一見よくある皮膚トラブルですが、原因や性質はさまざまで、自己判断ではわかりにくいこともあります。良性のことが多いものの、繰り返す・大きくなる・痛みを伴うなどの場合には早めにご相談ください。的確な診断と処置で不快感やトラブルを減らすことができます。
