お悩み一覧

ケガ・傷・やけど

お悩み一覧

ケガ・傷・やけどとは

皮膚に何らかの外的な力や熱が加わることで生じる損傷のことを、一般的に「ケガ」「傷」「やけど」と呼びます。転んだときのすり傷(擦過傷)、刃物などによる切り傷(切創)、打撲や刺し傷、また高温のものに触れた際のやけど(熱傷)などが含まれます。

程度や範囲によって処置方法が異なり、軽いものは家庭でのケアで治ることもありますが、深い傷や広範囲のやけど、化膿したものなどは医療機関での治療が必要です。

小さなお子さんは動きが活発で皮膚も薄いため、日常生活の中でケガややけどをしやすく、また症状が悪化しやすいため、早めの対応が大切です。


治療

外用

軽いすり傷や切り傷には、傷口を清潔にした後、保護する塗り薬を使用します。現在では、傷を乾かさずに治す「湿潤療法(モイストヒーリング)」が主流となっており、ワセリンや専用の被覆材(創傷被覆材、ドレッシング材)を用いることもあります。

やけどの場合は、まずはすぐに冷水で十分に冷やし、皮膚の損傷を抑えます。

15分以上は冷やしましょう。

赤みやヒリヒリ感のある軽いやけど(Ⅰ度熱傷)には、軟膏や保湿剤を使用して保護し、痛みを和らげます。

皮膚がめくれていたり、水ぶくれ(水疱)があるやけど(Ⅱ度以上)は、無理に破らず、清潔を保ち、医師の診察を受けることが勧められます。


内服

通常、軽いケガややけどに対しては内服治療は必要ありませんが、化膿している場合や、痛みや炎症が強い場合には、抗生物質や鎮痛薬・抗炎症薬を内服で使うことがあります。

また、感染症のリスクがあるような深い傷や動物咬傷の場合などには、医師の判断で抗菌薬の処方や破傷風ワクチンの接種が行われることもあります。


日常のケアと注意点

  • 傷ややけどを負ったらまず流水で洗浄することが基本です。泥や異物がついている場合はやさしく取り除き、こすらずに清潔な状態にします。泥や異物が残ってしまうと入れ墨になってしまう可能性があるので、うまく洗えない場合は早めに受診をしましょう。

  • 絆創膏やガーゼは乾燥しすぎず、適度に湿潤を保つものを選びます。貼り替えの際も傷を刺激しないように注意しましょう。

  • 小さな傷でも、かき壊したり、汚れた手で触ったりすると化膿することがあるため、子どもには注意を促します

  • やけどはまず「すぐ冷やす」が鉄則で、氷ではなく流水で15分以上冷やすことが推奨されます。

  • 家での処置は、傷口に消毒薬は使わず、石けんや流水できれいにあらってからお薬をつけるようにしましょう。

医療機関を受診すべきケース

  • 傷が深く出血が止まらない

  • 傷口に異物が入り取れない

  • やけどの範囲が広い、顔や関節などにある

  • 水ぶくれが破れてしまった

  • 熱傷後に強い痛みや発熱がある

  • 傷が何日も治らず膿が出る・悪化してきた

これらの場合は、早めに医師の診察を受けることが大切です。

めぐ皮膚科・美容皮膚科 外観写真