こだわりの治療
ダーモスコピー(ダーモスコープ検査)とは
ダーモスコピーとは、皮膚の表面を特殊な拡大鏡(ダーモスコープ)を使って観察する非侵襲的(からだに傷をつけない)な検査方法です。皮膚のシミやほくろ、できものの構造を拡大して詳しく観察することができ、特に皮膚癌の早期発見にとても有用です。
通常の肉眼では見えない皮膚の色調やパターン、血管の分布などを10倍以上に拡大して確認でき、必要に応じて画像を保存して経過を観察することもできます。
主な用途・調べられるもの
ダーモスコピーは、特に色素性病変や皮膚腫瘍の診断に使われます。
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ほくろ(色素性母斑)と皮膚癌(基底細胞癌、悪性黒色腫など)の鑑別 
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しみ(老人性色素斑、肝斑)などの良性病変の診断 
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基底細胞癌や日光角化症などの悪性腫瘍の早期発見 
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いぼ、脂漏性角化症、血管腫などの良性腫瘍の確認 
- 爪の色の異常があった際の悪性、良性の判別
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定期的な経過観察(以前と比べて変化があるか) 
検査の流れ
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医師による視診のあと、必要に応じてダーモスコープを使用 
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病変部にダーモスコープを当てて観察(接触型または非接触型) 
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拡大画像を見ながら、色や構造、パターンを診断 
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画像を保存し、経過観察や将来的な比較にも使用可能 
特徴(メリット)
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痛みなし・傷をつけない簡単な検査 
- 数秒で検査終了
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皮膚がんなどの見逃しを減らし、早期発見につながる 
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定期的な検査により変化にすぐ気づける 
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手術や生検の必要性を判断する助けになる 
ダーモスコピーでわかること・わからないこと
わかること:
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良性か悪性かの可能性 
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色素の分布や構造の異常 
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変化の有無(過去の画像と比較) 
わからないこと:
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確定診断(最終的には病理検査(生検)が必要なこともあります) 
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深部までの浸潤の有無(必要に応じて超音波検査などを併用) 
よくあるご質問(Q&A)
Q. ダーモスコピーは痛いですか?
→ いいえ、痛みは全くありません。肌に軽く触れる程度の検査です。
Q. 時間はどれくらいかかりますか?
→ 1か所につき数秒〜1分程度で終了します。複数個所あっても短時間で可能です。
Q. 保険は使えますか?
→ 保険適用可能です。医師が必要と判断した場合、診察の一部として行います。
Q. 経過観察だけでも使えますか?
→ はい、画像を保存して変化を比較できるため、経過観察にも非常に有効です。
まとめ
ダーモスコピーは、皮膚の病変を詳しく・安全に観察できる検査です。早期の皮膚がんの発見や、手術の必要性を判断するために非常に役立ちます。気になるほくろやしみ、できものがある場合は、早めのチェックをおすすめします。
「大きさや色が変わった気がする」「これは放っておいて大丈夫?」といった不安がある方は、ぜひ一度ダーモスコピーでの診察をご相談ください。
 
		 
		 
		