こだわりの治療
超音波検査とは
超音波検査(エコー検査)とは、体の表面に超音波を当て、その反射を画像として映し出す検査方法です。
放射線を使わず、痛みや副作用もないため、安心して受けられる安全な検査として、皮膚科でもさまざまな場面で活用されています。
皮膚科では、皮膚や皮下組織のしこり・できもの・腫れの正体を調べるために使用することが多く、患部にプローブ(機械の先端)をあてて行うだけなので、小さなお子さまや妊娠中の方でも受けられる検査です。
主な用途・調べられるもの
皮膚科での超音波検査では、以下のような病変や症状の評価に使用されます。
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皮下のしこり(腫瘤)の正体の確認
→ 脂肪腫、粉瘤(アテローム)、ガングリオンなど -
腫瘍の大きさや深さの測定
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炎症の有無や広がりの確認
→ 蜂窩織炎(ほうかしきえん)や膿瘍など -
血流の有無の確認(ドプラーモード)
→ 血管腫、血流を伴う腫瘍の可能性 -
手術の必要性や切除範囲の判断
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再発の有無の確認
検査の流れ
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診察時、必要に応じて超音波検査を提案
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検査部位にゼリーを塗り、プローブをあてて観察
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痛みはなく、数分程度で終了
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その場で医師が画像を確認し、結果をご説明
特徴(メリット)
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非侵襲的(体を傷つけない)で痛みがない
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放射線を使わないので被ばくの心配がない
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その場でリアルタイムに画像を見ながら診断可能
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小さなお子さまや妊娠中の方にも安全
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検査後すぐに日常生活に戻れる
超音波検査でわかること・わからないこと
わかること:
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しこりが液体(膿・内容物)か、固形(腫瘍など)か
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境界がはっきりしているかどうか
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炎症や出血、血流の状態
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腫瘍の大きさ・深さ・形状
わからないこと:
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良性か悪性かの確定診断
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細胞の性質(必要に応じて細胞診や生検を併用)
よくあるご質問(Q&A)
Q. 検査は痛いですか?
→ いいえ、痛みはまったくありません。ゼリーがひんやりする程度です。
Q. 検査時間はどれくらいかかりますか?
→ 部位や範囲によりますが、数分程度で終わることが多いです。
Q. 保険は使えますか?
→ 保険適用可能です。
まとめ
皮膚科での超音波検査は、しこりや腫れの性質を安全に・正確に調べられる便利な検査です。痛みもなく、その場で診断がつくことも多いため、気になる皮膚の異変がある方にはとても有用な検査です。
「これって何だろう?」「手術が必要なのか不安」など、皮膚や皮下のしこりが気になる場合は、お気軽にご相談ください。